青い目のアスと五つの石(第一部)
1 (レーベル)
発売日: 2026年12月1日
ISBN: 9784991459764
1,500円
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あなたが今、足をのせている地面。
そのほんの少し下にーー誰も知らない、もうひとつの世界がある。
八歳の誕生日。ゲーム機を楽しみにしていた弘幸が、お父さんから渡された箱を開けると、中にいたのは、青い目をした一匹の女王蟻だった。「いらないッ!!」--公園の桜の根元に叩きつけられた、白い箱。人間の子どもの、たったひとつのかんしゃくから、足元の世界の物語が動きだす。
公園の花畑の端にある、クロナガアリの巣。にぎやかな家族のなかで、アスだけが、雨あがりの空のような青い目をしていた。
名前をくれたのは、無口で大きな蟻のアロン。のんびりやさしい女王のチョコ。いちばん元気で声の大きいライ、静かで道にくわしいナギ、食いしんぼうのカシワ、こわがりのカヤ、卵とけが人の世話をするスズナ。アスは兄弟たちと同じように、外の世界へ出るハンターにあこがれていた。
けれど役目が決まる日、アスに告げられたのは「ビルダー」。巣を掘り、壁を直す仕事だった。
暗い土の中で、ひとりきりの毎日。それでもアスは、少しずつ土の「ことば」を聞きとれるようになっていく。そしてある日、崩れかけた土を止めたのは、アスの体から出た、すっぱいしずくだった。
「このあたりのクロナガアリは、そんなものを出さない」
みんなと違う目。みんなと違う力。
やせていく女王を前に、アスは決める。外へは行けなくても、ここで、家族を守る壁をつくろう、と。
けれどある夜、アスは、アロンと知らない蟻が、ひそひそと自分の名を口にするのを聞いてしまう。
ーーきみは、誰なの。
匂いで話し、役目をもって生きる蟻たちの世界を、ひとりの「違う子」の目で描く、全四部の物語の第一部。
土が、すべてを覚えている。
序章 はじまりのうた 9
第一章 あおいひとみの子 21
第二章 茜色の空に、声がひびく 65
第三章 土が、覚えている 103
第四章 いちばん、温かい冬 131
終章 ひろわれた星 193
あとがき 201
足元のことば帳 203
この本の見どころ (キョウハツ独自解説)
本作は楠 柾の2作目、現時点で確認できる作品3冊中の中盤に位置します。
この本のデータ (キョウハツ独自集計)
楠 柾 の2冊目
2 / 累計3冊
楠 柾 の前作から
-17日ぶり
前作: 少年探偵のデジタル・スケ...
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本作は火曜発売
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