廊下に植えた林檎の木

廊下に植えた林檎の木

残 雪/近藤 直子/鷲巣 益美

白水社

白水Uブックス 残雪コレクション U268 シリーズ

発売日: 2026年4月27日

ISBN: 9784560072684

1,980円

ぼくの家族はみな他人にはいえない秘密をもっていた。変わり者で、リュックを背負い、甲羅をつけた昆虫を思わせる父親。夜は姿を消し箱の中で眠るという母親は、皮膚に針を刺して水を絞りだす。喘息を治すためミミズを食べる妹は横暴で、ぼくを馬鹿にしきっている。二階の住人で妹の婚約者は医者にも探偵にもなり、天井に貼りつき床を這いまわる。廊下に住む檳榔(びんろう)売りの女は実は叔母で、かつて父と密通していたらしい。異形の家族の奇妙な日々と、鳴りわたるような孤独を超現実的手法で描き、作者が「難解ではあるが、とりわけ好きな作品」と語る表題中篇。夜、草地の外れに建つ家にたどりついた“わたし”が陥るカフカ的な不条理状況を綴った「帰り道」。ある日、母親がたらいの水に溶けてしまう「汚水の上の石鹼の泡」ほか全五篇。付録として「残雪との対談」、近藤直子「夜の涯の家ーー「帰り道」を読む」を併録。

この本の見どころ (キョウハツ独自解説)

白水社は普段水曜発売が中心ですが、本作は月曜発売と異例のスケジュールです。

この本のデータ (キョウハツ独自集計)

同日発売(月曜日)
75
同ジャンル 11件
白水社 の発売傾向
曜日が最多
本作は月曜発売
4月の小説・書籍内 価格順位
23位 / 171件中

4月27日の同日発売