宝石のこえ

宝石のこえ

野沢 きみ

講談社

発売日: 2026年6月17日

ISBN: 9784065435274

2,310円

第20回小説現代長編新人賞受賞作! 人間の声を聴くと口から宝石のような物質を排出する宇宙人。主人公の瑠璃は、彼らのその性質を利用して対価をもらう「宇宙人の店」で働く代わりに、大学に進学するための費用や生活費などを奨学金として援助してもらっている。 故郷を捨て都会に出てきた瑠璃は、働きながら新たな友人や恋人と出会い日々を謳歌するが、恋人の了一に自らの過去を話せないでいた。 彼と親密になればなるほど、育った環境の違いによる瑠璃のひけめは増すばかり。そんな時、故郷で育ててくれた母代わりの存在が亡くなってしまう。根っこを失い、寄りかかる枝葉もなくなった瑠璃は、言葉の通じない、宇宙人に自らの過去を語り始める。 「故郷」を問う、痛みに満ちたメモワール。

6月17日の同日発売