遠藤周作 神と人の文学
発売日: 2026年11月27日
ISBN: 9784911312100
6,600円
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遠藤周作没後30年、その文学を読み直す。
弱さと孤独を抱える人間に、愛はどこまで寄り添えるのか。
神への問い、人と人を結ぶ愛。初期から『深い河』まで、遠藤文学の核心へ。
『白い人』『海と毒薬』『沈黙』から、晩年の『深い河』へ。遠藤周作は、人間の弱さや罪、孤独を見つめ、その人生に寄り添う神をいかに描いたのか。本書は、神と人間との関係を縦軸に、人と人の愛や連帯を横軸に据え、遠藤文学を貫く〈根源と普遍への探究〉を読み解く。『おバカさん』『わたしが・棄てた・女』『女の一生』などの中間小説にも光を当て、語りや人物配置、作品構造の緻密な分析から、作品相互のつながりと主題の展開を明らかにする。
さらに『深い河』を、人生のドラマが交錯する「河」と「ほとり」、美津子の魂の旅に浮かぶ〈母なるもの〉、人間に内在する〈宗教性〉と永遠へのつながりという三つの視点から精読。老いと死に向き合う人間が求める愛と救いを掘り下げる。四部十五章を通して、遠藤文学の全体像と、今その作品を読む意義を問い直す一冊。
序
第一部 初期遠藤文学における〈西〉と〈東〉の距離感の認識
第一章 『白い人』--〈悪〉の存在証明と絶対への志向性
第二章 『黄色い人』--〈白〉と〈黄〉の対立を超えるもの
第三章 『海と毒薬』--日本人における罪意識と救済の可能性
第二部 弱さへの共感と〈同伴者イエス〉の創出
第一章 『最後の殉教者』--対照の構図が鮮明化する信仰
第二章 『おバカさん』--日常性からの飛翔としての〈笑い〉
第三章 『わたしが・棄てた・女』--作品構造から見た出会いの「痕跡」
第四章 『沈黙』における〈沈黙〉の意味ーー「神」と「人間」の関係性を視座として
第三部 愛と連帯を視座とした現代的状況への挑戦
第一章 『悲しみの歌』--現代における愛のリアリティの提起
第二章 『女の一生 一部・キクの場合』--キクの「一生」を包括する〈語り手〉の視点
第三章 『女の一生 二部・サチ子の場合』--愛の可能性と開かれた宗教への問いかけ
第四部 老いと死の先にある永遠なるもの
第一章 『侍』--二つの物語の交錯をめぐって
第二章 『スキャンダル』--もう一人の自分に表象される〈悪〉と〈老い〉の動態
第三章 『深い河』--魂のドラマを開示させる〈場〉としての「河」と「ほとり」
第四章 『深い河』--美津子の魂の旅程における〈母なるもの〉の内実
第五章 『深い河』における宗教性ーー感じる主体としての自己と「永遠」との〈つながり〉
結
あとがき
初出一覧
索引
この本の見どころ (キョウハツ独自解説)
11月発売の小説・書籍943冊中、価格は上位0%(4位)に入る高価格帯。
この本のデータ (キョウハツ独自集計)
同日発売(金曜日)
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