イマジペディア〜幻界異想短篇集

イマジペディア〜幻界異想短篇集

間瀬 純子

アトリエサード

ナイトランド叢書 JA01 (レーベル)

発売日: 2026年9月25日

ISBN: 9784883755899

2,530円

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怪奇幻想小説から傑作を選りすぐり、ホラー愛好者に贈るナイトランド叢書。 日本作家レーベルJAの第一弾! 海外が先に見出した異才、間瀬純子。 待望の作品集! 〜歪み真珠のごとく、絢爛豪奢にして、グロテスクな美学〜 =====  食堂と外を区切る扉が開くと、子供たち全員がすくみあがった。ヴァイオリンも止む。  お父さんが帰ってきたのだ。金色の無精ひげを生やしたお父さんは、ワイシャツのボタンをいくつもはずした、だらしない格好をしている。お父さんにそんなことを言った子がいて、刺の生えた鉄を食べさせられ殺された。  お父さんは手を挙げ、朗々とした声で子供たちとお母さんたちに呼びかけた。  「今日は新しいお父さんを連れてきたぞ」  お父さんはその人の肩を抱き寄せ、戸口の正面に引っ張り出す。お父さんともつれあうようにして、黒い髪で浅黒い肌の、怖い目つきの男の人が現れた。ハンサムなのかもしれない。けれど黒い髪の人は、生まれながらに罪深い、劣った人たちだとお父さんはいつも言っていたのに。  「新しいお父さんの子供たちだ」  いっせいに、黒い髪の、黒い服を着た子供たちが何十人も駆けこんできて、みっつの食卓の檻に手当たり次第にもぐり、残った皿を取って舐め始めた。  ジャンニがわたしの顔を覗く。「ジニ、俺たちももう最後の食卓に行かなくちゃ」  わたしはもう何も食べる気がしなかった。 ーー「死の谷」より ===== 〜〜〜〜〜 間瀬純子作品のどれもが、 家族・血脈・過去・歴史の影が侵食していく 現在に喘ぐ者を描きながらーー その文章が、描き方が、あまりにあざやかだ。 同時に、それまで書かれたあらゆる 幻想文学、ポストモダン文学、SFとも趣を異にしている。 オルタナティヴ・ファンタスティカとでも 呼ぶべきかもしれない。 ーー井上雅彦 〜〜〜〜〜 ホラーと現代文学が 最先端において融合した短篇を読みたいーー あなたにそんな希望があるなら、 まさに本書こそがその答えになるだろう。 ーー岡和田晃 〜〜〜〜〜 間瀬純子の作品は、極私的にして幻想性に富み、 忘れ難い衝撃をもたらした。 ミルフィーユのように、読む者の脳内に 快楽物質さえ分泌させるような恐怖と苦痛が 何層にも積み重なる形で精巧に作り上げられている。 ーーシャーニ・ウィルソン(「死の谷」英訳者) 〜〜〜〜〜 間瀬純子は、リアリズムを超克し、文体を磨き、 イメージの強度を高め、凝集性のある短篇を世に送り出した。 そして、歪み真珠のごとき絢爛豪奢にしてグロテスク、 暗黒の美学を感じさせる文飾が無二の世界を構築し、 苦みのある愉悦を読者へともたらすことに成功した。 ーー岡和田晃 死の谷 オーロラの海の満ち干 北極星 血の城 卵巣後宮 雷のごとく恐ろしきツァーリの製本工房 3=1 魂の部屋 イマジペディア 少女精霊顕現 赤水境の聖女 金星、地獄の動物園 解説◎ホラーと世界文学が最先端で融合した、間瀬純子の幻夢境/岡和田晃

この本の見どころ (キョウハツ独自解説)

9月発売の小説・書籍1070冊中、価格は上位10%(102位)に入る高価格帯。アトリエサードは普段木曜発売が中心ですが、本作は金曜発売と異例のスケジュールです。

この本のデータ (キョウハツ独自集計)

同日発売(金曜日)
435
同ジャンル 72件
アトリエサード の発売傾向
曜日が最多
本作は金曜発売
9月の小説・書籍内 価格順位
102位 / 1070件中

9月25日の同日発売