動物哲学物語 ナイス実存
発売日: 2026年6月26日
ISBN: 9784797674811
2,200円
世界的ベストセラー『あん』著者が贈る動物×哲学の物語シリーズ最新作。揺れ動く今この世界で〈生きる〉とは何か? 動物たちのことばが私たちを解き放つ。
俵万智さん、推薦!
話題となった『動物哲学物語 確かなリスの不確かさ』から3年。
シリーズ第2作の舞台は、オーストラリア大陸と、中国、朝鮮半島、台湾、インド、モンゴル、ヒマラヤといったアジア。
それらの地に棲む動物たちの生態に、ユング、プラトン、デューイ、キルケゴール、ブッダ(釈尊)といった古今東西の哲学をひとさじ。
珠玉の物語20編が私たちの頭と心を揺さぶる。
●哲学する動物たち
夢のなかで夢を見続けるコアラ
イルカに恋して身悶えるイリエワニ
マズい竹を食べる選択をしたパンダ
笑顔の意味を知ったクオッカ
実存を追い求めるタスマニアデビル
巣立ちできないままのオシドリ
偉大な力から脱したアムールトラ
顔と尻の並立に悩むマツカサトカゲ
自分の居場所を探すカンガルー
夜空を眺め詩を語るハニーポッサム
異境から森へ逃げたオランウータン
海の中の揺らぎを感じるジュゴン
すべての転変に気づいたインドサイ
饗宴で世界を知るフクロモモンガ
水の流れに寄り添うと決めたスイギュウ
完全なる世界を見たいヒマラヤタール
結婚の幸せに囚われるハリモグラ
呑みこんだ命に呑まれたキングコブラ
人間の少女との約束を記憶するラクダ
●巻頭スペシャル口絵
多和田葉子の小説の装画・挿画で知られる溝上幾久子による、動物たちの銅版画作品をカラー掲載。
【著者略歴】
ドリアン助川(どりあん・すけがわ)
明治学院大学国際学部教授。作家・歌手。1962年、東京生まれ。早稲田大学第一文学部哲学科卒。小説『あん』(ポプラ文庫)は英語、ドイツ語、イタリア語など26言語に翻訳され、フランスでは「DOMITYS文学賞」「読者による文庫本大賞」など4冠に輝く。『線量計と奥の細道』(幻戯書房・集英社文庫、日本エッセイスト・クラブ賞)、『水辺のブッダ』(小学館)、『青とうずしお』(新潮社)、『幸運であるトムとセセリチョウの世界』(薄月)など著書多数。原始仏教、老荘思想からフッサール、メルロ=ポンティ、深夜の酔っ払いのつぶやきまで、人智の森を徘徊し、動物たちもこよなく愛する。呼ばれればどこへでも行き、朗読や歌のライブを展開中。ポッドキャスト「ドリアン助川 ECHO WORDS」も聴いてね。