高屋窓秋の百句
発売日: 2026年6月1日
ISBN: 9784781418698
1,650円
◆百句シリーズに高屋窓秋が登場!
最短詩への表現欲求
◆解説より
さて、窓秋は「俳句」をどのように考えていたか。
ひとことで言うなら、それは「最短詩」であると考えていた。「“たとえば「短歌」これは、ぼくにとっては、「長すぎる」”長ければ、なんでも詠える、というものでもあるまい。これは、ぼくの精神および肉体の生理上の問題であるかも知れない。そして、俳句という手頃な形式があったから、という理由ではさらさらない。長すぎるのが困るのだ」(「自註」)と述べる。そして、「俳句という短小詩形の領域をどう考えているか、といえば、これも、ぼくの経験では、「十七音前後」が適当な言語量であって、それより長ければ「短歌」の領域、短かすぎれば十分な詩的機能を果たしえない、ということになる」と書き、「“人類の、最短詩への表現欲求は、永久になくならない”」と述べている。
窓秋にとって「俳句」とは、「最短詩への表現欲求」であり、それは「俳句」という名称以前のことでもあったのだ。