世界の歌が聞こえる物語(仮)

世界の歌が聞こえる物語(仮)

山本 省

彩流社

発売日: 2026年10月26日

ISBN: 9784779131493

3,300円

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世界は歌に満ちあふれている。しかし、それを聞き取るためには、世界を構成している諸要素に思いを馳せる心のゆとり、精神の透徹、感受性の鋭敏さが必要である。著者は仏作家、ジャン・ジオノの作品を多数、翻訳し研究を進めてきた。外国からの眼差しによるフランスは、煌びやかなパリの姿が想起されやすいのに対し、ジオノが描いているように、フランスは農業大国であり、彼は地方の村や葡萄畑、小麦畑、そして、草原、森林、河など、その土地の風土と住人たちを一貫して描写しつづけてきた。ジオノの地元、オート=プロヴァンスの住人たちは、今でも「あのくだりには感心した」など、と共感を熱く語る人はあとを絶たない。故郷マノスクでは、ジオノの名前を永久不滅のものにしようという計画がはじまっている。彼が認められる時代が到来しつつあるのだ。そんな風潮に、著者は、では私に更にできることは何かないか、と考えた。そう、ジオノの精神で日本の文学を読み解いていくのはどうだろう、と思いつくことになったのである。フランスに比べても劣ることのない多彩で豊かな自然が遍在している日本には、当然のことながら、そうした自然からの呼びかけに敏感に反応する人たちに欠けることはない。自然の歌を聴き取り、それを的確な言葉であますところなく表現している文人たちの作品を読んでいくことにしよう。川遊びを満喫した少年時代の思い出(野田知佑『少年記』)、生命が繁茂するアラスカ(星野道夫『イニュニック』)、疾風怒濤の青年時代の回想(北杜夫『どくとるマンボウ青春記』)、自由な精神の農業事はじめの物語(玉村豊男『種まく人』)、宝石のなかに見えてくるもの(開高健『珠玉』)。以上の五つの作品において、奏でられている世界の歌を受け止めることによって、ジオノ文学の神髄をも呼び起こすことができたらと願っている。

この本の見どころ (キョウハツ独自解説)

10月発売の小説・書籍1011冊中、価格は上位4%(44位)に入る高価格帯。

この本のデータ (キョウハツ独自集計)

同日発売(月曜日)
82
同ジャンル 36件
彩流社 の発売傾向
曜日が最多
本作は月曜発売
10月の小説・書籍内 価格順位
44位 / 1011件中

10月26日の同日発売