敦煌変文・俗講と民間信仰の世界

敦煌変文・俗講と民間信仰の世界

荒見泰史

勉誠社

アジア遊学 319 シリーズ

発売日: 2026年6月30日

ISBN: 9784585325659

3,850円

中国西北、甘粛省西南部に位置し、古来より東西往来の要衝として栄えてきた敦煌。 この土地から一九〇〇年に発見された「蔵経洞」文献は約六万四〇〇〇点に及び、その大半は手書きで、経典、注釈、帳簿、書状、地方行政文書、歌謡、説話、教育用の手本など、その内容は驚くほど多岐にわたる。 その中核をなす一群が、講唱文学と呼ばれる文献群ーー変文、講経文、押座文、讃文、取散文などである。 それらの多様な史料は、どのように交錯し重なり合い、歴史的現実を描き出してきたのか。 そして、その文化的営為が日本を含む東アジアへとどのように伝播し、変容し、再創造されてきたのか。 六朝から唐宋にかけての東アジア世界において、人々がいかに「大地」に根ざしながら文学を生み出し、信仰を育み、思想を形成してきたのかを問い直す。 序文 荒見泰史 敦煌の信仰と文学 荒見泰史 唐五代における俗講の開催時期と王権との関係 楊明璋 敦煌講唱文学における「省略体」の研究ー『妙法蓮華経講経文』、『維摩詰経講経文』を例として 何剣平 敦煌本『王昭君』詩の研究 孫尚勇 『燕子賦』二種から見る敦煌対話体写本文献分類の一視点 趙麗莅 敦煌文献中に見られる人神故事の信仰表現と文学 林生海 唐代敦煌における民衆の仏教信仰と日常の探求ーその文学的側面ーフランス国立図書館所蔵敦煌文献「釈門文範」を中心に 黄志杰 『漢法本内伝』のテキスト形成に関する諸問題の研究 薛国中(翻訳:劉苗苗) 慧覚考 楊柳 敦煌文献「讃法門寺真身五十韻」を起点に探る円仁入唐求法の記憶ー『源氏物語』への受容と影響 陳斐寧 『霊験譚』から見る仏教文史作品の成立ー霊験譚と伝統文学の関係を兼ねて論ずる 馮家興 『千字文』と仏教ー書法・啓蒙・禅師語録からの考察 任占鵬 敦煌・トルファン文書にみられる「側書」の再考察 玉素甫艾沙 敦煌新出土『隋鄯善郡司馬張毅墓誌』の考釈 馬振穎・黄瑞娜(翻訳:劉苗苗) 王符の立場と思想 長谷川隆一 色彩と儒教的秩序 荒見愛 杜甫「譏陶説」に関する公案的再考察 張月

この本の見どころ (キョウハツ独自解説)

6月発売の小説・書籍983冊中、価格は上位3%(30位)に入る高価格帯。勉誠社は普段金曜発売が中心ですが、本作は火曜発売と異例のスケジュールです。

この本のデータ (キョウハツ独自集計)

同日発売(火曜日)
179
同ジャンル 36件
勉誠社 の発売傾向
曜日が最多
本作は火曜発売
6月の小説・書籍内 価格順位
30位 / 983件中

6月30日の同日発売