春の夢に候也
発売日: 2026年6月19日
ISBN: 9784434379086
1,980円
物語は、兵庫県の農村に生まれた松岡清逸(まつおか・きよいつ)が、大正から昭和初期にかけて激動の時代を駆け抜ける姿を追う。清逸は16歳で単身ベルギーのアントワープへ留学し、そこで貿易商・宮田耕三と出会う。宮田は、宇野千代や金子光晴ら当時の文化人とも交流のあった豪放な人物で、清逸の運命に大きな影響を与える。帰国後の清逸は、大阪の「南場商店」で商人の道を歩み始めるが、二・二六事件や物資統制といった軍靴の音が忍び寄る現実に直面する。やがて召集令状が届き、支那事変を経て、最後は南進する軍属として輸送船「佐倉丸」に乗船。昭和17年、ジャワ島への敵前上陸直前、魚雷攻撃を受け、マングローブの林を舞う蝶の幻影を見ながら30歳の若さで海に沈んだ。著者は父が遺した遺品の手紙や数々の写真を多角的な調査で読み解き、一人の青年が抱いた「春の夢」のような生涯を、昭和史の転換点とともに鮮やかに描き出していく。一通の古い手紙が80年の時を超えて父と子を繋ぐ、評伝的私小説。
はじめに/第一章 ふるさと/第二章 石畳の街/第三章 エスコー河/第四章 浪花の商人(あきんど)/第五章 戦場へ/第六章 南進/第七章 南十字星/おわりに
この本の見どころ (キョウハツ独自解説)
風詠社は普段火曜発売が中心ですが、本作は金曜発売と異例のスケジュールです。
この本のデータ (キョウハツ独自集計)
同日発売(金曜日)
253件
同ジャンル 57件
風詠社 の発売傾向
火曜日が最多
本作は金曜発売
6月の小説・書籍内 価格順位
198位 / 983件中