医学のあゆみ 社会的つながりと健康 296巻13号[雑誌]
発売日: 2026年3月27日
ISBN: 4912204740360
1,705円
・“社会的つながり”が人の生活や健康にどのような影響をもたらすのか、さまざまな学問分野で研究がされてきている。健康科学分野では、社会的つながりは人の死亡リスクさえ規定しうる主要な“健康の社会的決定要因”のひとつであることが明らかにされてきた。
・地域コミュニティの希薄化、経済格差、地縁・血縁の減少などによる社会的つながりが減少する一方で、情報通信技術やSNSの発展・普及により、人々のつながりが拡張されていることも事実である。
・本特集では、人々の社会的つながりを構築するために行われているさまざまな取り組みが、健康やウェルビーイングにどのような効果を持ちうるのか、各分野を代表する研究者が専門領域における現代的な重要トピックを論じる。
■社会的つながりと健康
・はじめに
・社会的つながりと健康をめぐる情報通信技術(ICT)の役割
〔key word〕情報通信技術(ICT)、社会的つながり、オンライン交流、Social Catalyst(社会的触媒)、デジタルデバイド
・社会環境が生み出す暴力と予防
〔key word〕暴力疫学、社会疫学、虐待、社会的要因、暴力予防
・再考:社会的処方ーー到達点と実装に向けた課題
〔key word〕社会的処方、社会的健康規定因子(SDH)、地域保健、地域福祉
・高齢者の通いの場と健康
〔key word〕通いの場、ポピュレーション戦略、PDCAサイクル、健康寿命、地域共生社会
・都市公共空間における相互作用とウェルビーイング
〔key word〕最小相互作用、ウェルビーイング、ストレンジャー、弱い関係、都市公共空間
・社会的つながりがドメスティックバイオレンス(DV)を防ぐとき、防げないとき
〔key word〕親密な間柄での暴力(IPV)、集合的効力感、第三者/バイスタンダー介入、社会的相互作用
・社会ネットワーク構造と健康
〔key word〕ネットワーク構造、同質性・異質性、社会的伝染、健康関連行動
・つながりの喪失がもたらすものーー高齢者の社会的孤立の影響と対策
〔key word〕社会的孤立、孤食、社会参加、介入研究、地域環境要因
●TOPICS 生化学・分子生物学
・Reprimo(RPRM):YAPシグナルを介して外因性アポトーシスを誘導するがん抑制因子
●TOPICS 癌・腫瘍学
・トリプルネガティブ乳がん治療ーーPARP阻害薬を中心に
●連載 医療における生成AIとDX(12)
・医療情報の民主化に向けてー医学論文をもっと身近にー医学論文AI総合サイト『MVidEra』
●連載 医療にいかす行動経済学(9)
・HPVワクチンと行動経済学ーー接種率の回復に向けて
〔key word〕 HPVワクチン、子宮頸がん、ワクチン忌避、ヘルスコミュニケーション
●FORUM 人間社会の未来 --専門家が予見する人類の行方(16)
・宇宙の研究開発と医学
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。